診療部門のご案内

薬剤部

薬剤部の概要

(令和4年7月)

薬剤部では、救急、外来や入院など患者さんの内服・外用・注射薬の調剤、製剤、薬品管理、抗がん剤のレジメン管理、抗がん剤・高カロリー輸液の無菌調製、医薬品情報の管理提供、薬剤管理指導などを行っています。さらに、感染対策チーム(ICT)、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)、褥瘡対策チーム、緩和ケアチーム、栄養サポートチーム(NST)などチーム医療へ参加し、医師や看護師など医療スタッフへの医薬品情報提供なども行っています。また、こうした院内での医薬品の適正使用・管理だけでなく、地域の薬剤師や医療機関とも連携し、患者さんが安全に安心して薬物治療を受けられるよう日頃から努めています。

日頃から、多様化・複雑化してきている医薬品の情報習得や技術・知識の向上のため、薬学のみでなく医療全般に及ぶ種々の研修や自己研鑽、認定薬剤師などの取得などスキルアップに努め、今後も、患者さんや医療スタッフから一層信頼される部門となるよう努力していきたいと思っています。 なお、薬剤部見学を随時受け付けておりますので、関心を持たれた薬学生・薬剤師の方のご連絡をお持ちしています。

スタッフ紹介・資格認定

薬剤部長 関谷 猛
薬剤師 9名 日病薬病院薬学認定薬剤師 2名
認定実務実習指導薬剤師 4名
糖尿病療養指導士(CDEJ)1名
研修認定薬剤師 1名
骨粗鬆症マネージャー 1名

主な業務紹介

調剤(内服薬、外用薬、注射薬)

入院患者さん、救急患者さんのお薬(内服薬、外用薬、注射薬)の用法用量や相互作用(飲み合わせ)などをチェックしながら、注意深く調剤しています。また、注射薬は、投与量、投与速度、配合変化等をチェックし、病棟に払い出しています。

注射薬の調製

高カロリー輸液等の無菌調製が必要な注射薬は高カロリー輸液の調製内で調製しています。また、当院で承認された投与計画書(レジメン)に基づいて抗がん剤の投与量や投与方法などをチェックし、抗がん剤の調製内で調製しています。

高カロリー輸液の調製

高カロリー輸液の調製

抗がん剤の調製

抗がん剤の調製

医薬品情報

医薬品を適正に使用するため、医薬品の多様な情報を収集・評価・加工し、薬剤師、医師、看護師などの医療スタッフに提供しています。また、医師や看護師など医療スタッフからの質問等への対応や病棟担当薬剤師への支援などを行っています。

病棟薬剤業務

患者さんに安全で適正な薬物治療を受けていただくため、入院患者さんのところへ伺って、薬の服用方法、効果、副作用などの説明を行っています。また、全病棟に薬剤師を配置して、医療スタッフとの円滑な連携を行っています。

今後、さらなる病棟薬剤業務の拡充を目指しています。

外来患者さんへの薬剤指導

エンザルタミド、リュープロレリン酢酸塩注などの前立腺がんに使用する薬剤やその他の内服抗がん剤、ソラフェニブ、インフリキシマブ、ゴリムマブなどの免疫抑制作用のある薬剤、インスリン製剤、テリパラチド等の自己注射製剤などの適正な使用管理のため導入時に説明指導しています。その後、保険薬局の継続的な指導管理につなげています。

保険薬局との連携

病院と保険薬局との間で継続的な薬物療法の実施を支援するため、平成19年より「施設間情報連絡書」を用いて、保険薬局への情報提供を開始しました。また、外来で抗がん剤治療を受けている患者さんには、使用した注射薬や治療スケジュール、検査値などをお薬手帳に記載し、情報提供を行っています。

チーム医療への参加

当院では、多職種で組織される以下の医療チームの一員として、薬剤師の専門性を活かしています。

  • 栄養サポートチーム ( NST )
  • 感染対策チーム ( ICT )
  • 抗菌薬適正使用支援チーム( AST )
  • 緩和ケアチーム
  • 褥瘡対策チーム
  • 摂食嚥下チーム
  • 排尿ケアチーム
褥瘡対策チームカンファレンス

褥瘡対策チームカンファレンス

医薬品管理

院内の医薬品を適切に管理するために、以下の業務を行っています。

  • 適正在庫の確保を考慮した医薬品の購入
  • 毒薬・麻薬・向精神薬の管理
  • 保管環境や使用期限,在庫のチェック
病棟での常備薬チェック

病棟での常備薬チェック

院内製剤

多様な病態に最適な薬物療法を行うためには市販されている薬のみでは対応できないことがあります。

そのような薬剤を院内の取り決めに基づいて製剤しています。

院内製剤

院内製剤

主な業務実績(2021年度)

外来処方箋枚数 2,683枚/月(院外処方箋発行率94.5%)
入院処方箋枚数 1,354枚/月
注射処方箋枚数 2,296枚/月
薬剤管理指導患者数 194人/月
無菌調製処理件数 中心静脈栄養 35件/月
抗がん剤調製件数 25件/月

薬学生実務実習の受け入れ

当薬剤部では、薬学生の実習を受け入れています。実習では、実務実習指導薬剤師を中心に、有意義な実務実習となるように取り組んでいます。

薬剤部の職員募集と業務見学について

職員募集

随時、職員を募集しております。
つきましては、下呂温泉病院ホームページに募集要項が掲載されておりますのでご確認ください。

業務見学

薬剤部の業務見学を随時受け付けております。当薬剤部に関心を持たれた方は、下記までお申し込みください。

見学対象者 薬学生又は薬剤師免許をお持ちの方
見学の日時 平日10時~16時の間で2時間程度
申し込み方法 E-MAILにて住所,氏名,連絡先(TEL・E-MAIL)、大学名、学年(既卒者は卒業年)
申し込み先

下呂温泉病院 薬剤部長 関谷
電話:0576-23-2222(内線2600)
〒509-2292 岐阜県下呂市森2211

病院代表E-mail:info@gero-hp.jp

臨床研究に関するオプトアウトについて

臨床研究のうち、観察研究(対象となる患者さんの診療データのみを匿名化して用いる研究)においては、患者様に対して研究を目的とした積極的な侵襲や介入がないため、国が定めた倫理指針に基づき、必ずしも対象となる患者様お一人ずつから、臨床研究ごとに直接同意を得る必要はないとされています。しかし、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を通知または公開し、さらに可能な限り拒否の機会を保障することが必要とされており、このような手法を「オプトアウト」といいます。


薬剤部で実施しているオプトアウトを用いた臨床研究は下記のとおりです。臨床研究の結果は、学会雑誌や学会等で公開されますが、個人を特定する情報は一切公表されません。


研究への協力を希望されない場合は、お手数ですが薬剤部までお知らせください。なお、協力を希望されない旨の申し出があった場合でも、患者様の診療に何ら影響することはなく、診療上の不利益をこうむることはありません。


【実施しているオプトアウトを用いた臨床研究一覧】

  • 回復期病棟における薬剤師介入の有用性に関する調査研究

(公開文書)

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  • 法人情報

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